【運命】光のとこにいてね 内容と感想 ~求め合う2人の女性の物語~

小説紹介

どうもテッシーです!

テッシー君

読書好きのアスリート大学生!
小学生から読書に目覚め数々の本を読破してきました。
小説があなたの人生を豊かにするをテーマに主に小説について発信しています。

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今回紹介するのは

一穂ミチ著

光のところにいてね

です。

この作品は

求めあう2人の女性の物語で

運命を物凄く感じる作品になってます。

ソウルメイト、深い愛、運命 など

2人の関係を言葉にすると

いろいろなものがが当てはまりむずかしいな

そう感じました。。

友達でも恋人でもない

もっと深い関係を目の当たりにできる作品です。

女性の方には特におすすめできる作品ですね。

それでは、さらに詳しく紹介していきます!!

行ってみよう^^

光のところにいてね 一穂ミチ著

――ほんの数回会った彼女が、人生の全部だった――

古びた団地の片隅で、彼女と出会った。彼女と私は、なにもかもが違った。着るものも食べるものも住む世界も。でもなぜか、彼女が笑うと、私も笑顔になれた。彼女が泣くと、私も悲しくなった。
彼女に惹かれたその日から、残酷な現実も平気だと思えた。ずっと一緒にはいられないと分かっていながら、一瞬の幸せが、永遠となることを祈った。
どうして彼女しかダメなんだろう。どうして彼女とじゃないと、私は幸せじゃないんだろう……。


――二人が出会った、たった一つの運命
切なくも美しい、四半世紀の物語――

求めあう2人の女性

この物語では、

結珠(ゆず)と果遠(かのん)という

二人の女性が、

お互いに心の底から求めあう

そんな物語です。

物語の最初、母に連れてこられたさびれた団地で

結珠と果遠は出会います。

お嬢様な結珠と貧乏な果遠

おびえる結珠と活発な果遠 などなど

このように二人はとても対照的でした。

しかし、お互いに問題を抱えており

何か惹かれ合う部分がありました。

お互いが心の中で相手のことを想像し

心の片割れを見つけたように感じていました。

しかし、ある日来る突然の別れ

そして、時がたち高校でまた再開し別れ

大人になりまた再開していく

そんな物語です。

お互いが、忘れられず求めあっているのに

近づきすぎることのない関係。。

この、恋とも違う、愛とも違う関係の中で

二人の思いはどうなっていくのか。

結末まで目が離せないそんな作品です。

複雑な心理描写がえぐい

この作品の中で一番の特徴は

複雑な心理描写

だと私は思いました。

とにかく心の中にある

相反する気持ちや

相手について感じる思い など

様々で複雑な気持ちを

これでもかというほど

盛り込んできます。

女性ならではの視点なんかも多いのではないでしょうか

とにかく相手のことを思いやるが故に感じる思いであったり

気持ちであったりが繊細に描かれており

読みごたえがありました。。

二人の関係性

この物語の軸になる部分は

二人の関係性

だと思います。

何とも形容しがたい関係性です。

お互いを求めあっているのに

近づけない関係。。

でも、相手のことは誰よりも理解し

誰よりも思いやっている関係。。

とっても複雑です。

この関係に名前を付けるなら

ソウルメイトが一番しっくりくるのかなと思います

それでもなんか足りないですよね、、

対照的な二人が

なぜこれほどまでに惹かれ合い求めあうのか

物語に触れてとても不思議な気持ちになりました。

感想

この作品は、いい意味ですごく複雑だと感じました。

お互いが好きでわかり合っているのに

引っ付くことのない関係性があり

読後感がヤバかったです。。

気持ちの描写やその情景の浮かび上がらせ方

本当に最高の傑作だと感じました。

まだまだ分かり切れない感情もあったりと

自分の感じ方の幅を広げてくれるような

そんな作品でした。

題名にもある通り

光のなかにいてほしいと思えるふたりの

温かい気持ちに触れられて

本当に読んでよかったなと感じます。

ではでは、今日はこの辺で、、

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