どうも~テッシーです!
今回レビューしていく本は
木皿泉 著
昨夜のカレー、明日のパン
です。
この小説は第11回本屋大賞第2位の作品であり
ドラマ化もされている作品になっています。
大切な人の死によって残された人間が
長い年月をかけながらもそれを受け入れて自分の時間を生きていく
とっても心温まる物語でした。
では、詳しく見ていきましょう。。
昨夜のカレー、明日のパン 木皿泉 著
内容
7年前、25歳で死んでしまった一樹。
残された嫁のテツコとそれからも一緒に暮らしている一樹の父・ギフ。
この二人が、テツコの恋人の岩井さんや一樹の幼馴染など
周囲にいる人物と関わり合いながら一樹の死を
ゆるりと時間をかけて受け入れていく感動作。
視点の変わる話を9作(河出文庫)詰め込んでおり
それぞれの人の感じ方や心に触れながら
ゆっくりと人生を進んでいく
残された人間が紡ぎだす至極の一作。
こんな感じです。。
この小説から学んだこと・感じたこと
この小説から感じたこと・学んだことは
人生には救いがある
ということです。
この小説には残された人々の人生が描かれています。
人の死がもたらす悲しさは簡単には癒されません。
それでも生きている限りは生きなければならない。
そんな苦しい人生の中にも救いがあるとこの小説は教えてくれました。
ギフのセリフにこんなのがありました。
「人は変わっていくんだよ。それは、とても過酷なことだと思う。でもね、でも同時に、そのことだけが人を救ってくれるのよ」
このセリフにこの本の核が詰まっていると思います。
人間は年を取るにつれ様々な人と出会ったり経験をしたりして変化していく。
その変化こそが過去の苦しみや悲しみを乗り越えられる唯一の方法であり
救いなのだと私は感じました。
とても学べることがたくさんあって心温まる物語でした。
感想
人生を生きていく中での変化をゆるゆると感じれる物語でした。
人生においての時間の流れをとっても感じれたと思います。
一樹の死によって残されたテツコが時間をかけて
過去をじっくりと消化しながら自分の人生を歩み始める
まぁいいかと現実を受け入れて生きていく
こんなに等身大で温かい物語が読めて本当に良かったなと思います。
これから生きていく中でこの物語がふとした瞬間に浮かび上がってきそうな感じがします。
その時にまた再読していきたいなと思いました。
また、いろいろな経験を積んだ自分がこの物語を読んだときどういった感想を持つのか今から楽しみです。
ほんとに再読必死の小説です。
皆さんも読んでみてこの感じを味わってほしいです。
きっと良い読書体験になるはずです。。
では、今日はこれで、、
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