【感想】川のほとりに立つ者は

小説紹介

どうもテッシーです!!

テッシー君

読書好きのアスリート大学生!
小学生から読書に目覚め数々の本を読破してきました。
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今回紹介する作品は

寺地はるな 著

川のほとりに立つ者は 

です。

2023年本屋大賞ノミネート作品で

とっても考えさせられる作品でした。

題名の意味が分かるとき思考の沼にはまります。

人間の目に見えない部分を描いた作品です。

なかなかハードな作品だと思いますが読んでみる価値ありです!!

では詳しく見ていきましょう。。

川のほとりに立つ者は  寺地はるな 著

内容

主人公の原田清瀬は恋人が意識不明なことを知る。

恋人の松木圭太は彼の親友である岩井樹と歩道橋の階段から落ちたみたいだ

彼らは争った形跡があるものの真実が見えない。

主人公の原田清瀬は彼の部屋で、彼が隠していたノートを見つける。

彼女は松木圭太に何があったのか

彼のことを知るために行動していき

そこで彼の秘密を少しづつ知ることに、、

そこには、清瀬が知らなかった物語が隠れていた。。

親友の樹とその彼女のこと

知らず知らずのうちに凝り固まった自分の偏見

それらに気づき考える、少し重めな物語。。

こんな感じです。

魅力

この作品の魅力は

自分の目線から入るものがすべてではない

という気づきを与えてくれるところにあると思います。

この作品では様々な問題を抱えた人が出てきます。

彼ら彼女らのことを自分視点で考え見ようとすることが

偏見になっていたり、理解した気になっていたりすることになる、

そのことに気づかされます。

まとまりではなく個人であり、自分ではなく他人なのだ

ということを見せつけられた気がしました。

救いがないような気もしますがそうではないと気づかされるのもこの作品の魅力です。

この物語はとっても重い人間の心の中について考えさせられる作品です。。

感想

なかなかに重い作品だと私は感じました。

心が痛くなりました。

人間の重い部分がよく描かれており

さらにそこに人間関係が絡まって本当に重い作品でした。

自分は人のことをわかった気にはなっていないか

本当にその人を知っているのか

いろいろ考えさせられました。

しかし、結局のところ自分のことは自分にしか知り得ないし

その人のことはその人にしかわからないのかもしれません。

だからこそ、「伝える」ことや「知ろうとする」ことが

我々ができる良い人間関係の作り方なのかなと思いました。

本当のことはもしかしたら誰にもわからないのかもしれませんが

少しでもそれを救い上げれるようにしていきたいと思えた作品でした。

「川のほとりに立つ者は、水底に沈む石の数を知りえない」

本当に考えることが多い作品です。

読後感もハンパないのでさすが本屋大賞ノミネート作品ですね。

ページ数は少なめですが凄い深みのある作品です。

ぜひ読んでみてくださいね。。。

では今日はこのあたりで。。

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